一人だから気がラクという言い分

2019年03月16日

『一人で作るのが気がラクでいい』

その言葉を聞いて、唖然とした事があります。

個人的には、
そのような うわついた気持ちで、開発に携わるべきではない
と思います。

その後で 機能追加や不具合の修正に関わる人は、誰なのか。
それを考えるべきでしょう。
誰なのかは わかるはずがない。
だからこそ、自分勝手な開発というものは 避けなければならないでしょう。

次に触れるのは、経験豊富な人なのかもしれない。
はたまた 初心者なのかもしれない。

しかし、プログラムというものは、
100人作れば100のコードが出来上がると言われるほど、
また、「スパゲティ」という用語が生まれるほど、
プログラムというものは 解読不可能になってしまう可能性もあり、
同じく 一人で行ってきた経験豊富な開発者でも、
手に負えない事も あり得ます。

それゆえに、ひとつの機能追加のはずなのに、
作り直しを余儀なくされず、かえって今後のコストが 上がってしまったり、
最悪、エンジニアの紹介料は 支払ったにも関わらず、
エンジニアが何も言わずに逃げてしまうというという事もあります。

構造などを 資料として まとめておけば、
そのような事態も 防げるかもしれませんが、
残念ながら 資料作成は成果として認められず、
それを作る暇があれば、その時間を成果物に割り当てて、
時間短縮やコスト削減に注力しろと言われてしまうでしょう。

エンジニアは 資料を作りたがらないと言われますが、
それは、単純に案件を消化して報酬を得られればよいと考えている人であったり、
もうひとつは、「作りたがらない」のではなく、
「作って欲しがられない」のかもしれません。

最近では、Webアプリの不正アクセスによる、
情報漏洩も多発していますが、
『一人だと気がラクでいい』なんて うわついた気持ちで作っていたら、
それこそ、セキュリティホールを作る事も 許してしまうものです。

エンジニアの仕事には 神経やアイデアを使う必要があるため、
少しでも気楽に出来るに 越したことはないでしょうが、
それは組織が そのように改善していけばいい話です。
『一人だから気がラク』という話は、
自分勝手な言い分にしか 聞こえないものです。

いつからエンジニアは、賞金稼ぎのような職種に なってしまったのか。
たしかにPC1台あれば 出来る仕事でもあり、
経費を削減したうえで 作ってほしいという気持ちも
あるかもしれませんが、
先の事を考えずに作られたものは、後々より高いコスト、
またはリスクが発生してしまう事もあるのです。

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