フリーランス化の問題

2020年12月18日

ITエンジニアも フリーランスが多いように、
最近では、UberEatsのように 宅配も フリーランスになったりと、
何かとフリーランスが増えてきました。

そんな中、このような記事を見つけました。

「脱法的フリーランス」が増加中、手取り少なく自由度低い…思わぬ落とし穴に注意

フリーランスになれば、自由な働き方が可能と 言われていますが、
フリーランスとは、個人事業主であり、いわば一人社長です。
本来なら 会社から受けられる健康保険や 社会保障などが ありますが、
フリーランスでは、それらが存在しません。
つまり、完全自己責任のうえで 行う必要があります。

社会保障の削減

本当に小さな中小企業であれば、
従業員に社会保障などを かけるのは、大変かもしれません。
しかし、残念ながら それらを削減したいがゆえ、
フリーランスとして契約させてしまう企業も あるようです。

例えば 体調が完全ではない従業員を雇いたいが、
安全配慮義務の問題があり、フリーランスで契約すれば、
それを解決できるというのであれば、
なぜ安全な現場を 作ろうとしないのかという疑問があります。

私もハローワークの求人で 応募し面接に行った際にも、
残念ながら そのような企業であった場合も ありました。
職業安定所なのだから、そういう部分も審査していただきたいと思いたいです。

フリーランスが当たり前になると・・・

フリーランスになると言うことは、決して簡単ではないと思います。
社会保障などは受けられませんし、なにより交渉力が必要になるはずです。

場合によっては、買い叩かれる事も あるかもしれませんし、
請求の方法なども 熟知している必要があるはずです。

つまりは、実務での能力は あるけど、
フリーランスとしてまで やっていける人は、そうそういないはずです。

能力のある人だけが残って ムダがなくなり、
業界の活性化に つながると思うかも しれませんが、
ならその能力のある人たちだけで、
少人数でも 業界を回していけるのでしょうか?
篩い(ふるい)から 落とされた人たちは、稼ぐ事も ままならないまま、
商品の購入やサービスの利用で、経済を回していけるのでしょうか?
こういうのを自己責任で 済ませてしまっても よいのでしょうか?

おそらく人手不足になり、業態そのものも衰退する事になるでしょう。

個人で行う事の限界

個人で行える事にも 限界というものがあるはずです。

案件によっては 1人で背負うには荷が重い場合も 当然あります。
そういう場合には さらに別の事業主に業務委託を行う事も可能かもしれませんが、
そうなれば 品質の信頼性も欠いてしまいます。

また、病気やケガを負ったときや、親族が亡くなったなど、
何らかの理由で 突然業務に着手できなくなるという場合もあります。
そういった場合、当然納期の遅れも生じる可能性も ありますし、
最悪、やむを得ず 案件を打ち切らなければならない場合も あります。

そうなってしまうと、依頼した側としては 支障が出てしまいますし、
個人事業主の人も 損害賠償を求められる可能性もあるため、
両社にとっても かなり際どい状況でもあります。

そうならないためにも、『雇用』というものが存在します。
1人が急に休んでも、業務が動かなくなるという事がないように、
複数の人が 常に業務に就けるように待機し、
業務の割り当てに関しても、負荷分散が可能なようにする。
それが会社というものであり、個人事業主には できない事なのです。

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